まず行動する、そこから学ぶのマインドセット|『仮説思考』を仕事や日常に取り入れた話

著書『仮説思考』を読んだきっかけ・考え方・学んだことを解説する記事のアイキャッチ画像。

何か作業をしたり、チャレンジするとき、しっかり調べてから取り掛かろうとしているのに、情報が増えるほど何から取り掛かればいいか分からなくなる。もう少し調べてから、と着手を後回しにしていませんか。

僕は入社前、「会社で成果を出すには、どう考え、仕事に取り組めばいいのだろう」と思い、内田和成さんの『仮説思考』を読みました。そこから学んだ思考法を、今ではプレゼン資料を作るときに、目的を考え、仮の答えを置き、早めに形にして直すというサイクルを意識してスピード感を上げています。

全部調べ終わるのを待つ前に、何を仮に決め、どう確かめるか。僕の実践をもとに、仮説思考は日常で本当に役に立つのかをお伝えします。

★本記事の内容

  • 仮説思考が日常生活に活きる理由
  • 実際の仮説思考を活用した例2選:仕事シーン、人生設計シーン
  • まず目的や答えを先に仮設定する考え方とその意味
目次

入社前に『仮説思考』を読んだ理由

本屋の一画のスナップショット。

当時知りたかったのは、意思決定を速くすることと、考えたことを成果につなげることでした。会社の仕事をまだ経験していなかった僕にとって、仕事の進め方を考えるための一冊でした。

本の内容として確認できること
東洋経済新報社の紹介では、著者がBCGでの経験をもとに仮説思考を解説する本とされています。目次も、仮説を使う・立てる・検証する・思考力を高めるという構成です。出版社の書籍紹介で確認できます。

僕の実践では、仮説思考は仕事や日常の進め方を考える際に、行動までのスピード感と、アクションした結果からの振り返りの精度UPに役立つと感じています!

ここから書くのは、その本を僕がどう受け取り、自分の仕事でどう試しているかです。書籍全体の要約ではなく、日常生活に仮説思考が結びついた読書の記録として読んでもらえればと思います。

GOAL|調べる前に「何を知りたいか」を置くこと

僕は本を読んで、情報を網羅してから動こうとすると、行動を始めるまでに時間がかかることがある、と受け取りました。失敗を避けたいから、気になるものをすべて調べる。けれど、その間にも情報や状況は変わっていきます。

読後、僕は仕事の進め方を理解するために、次の2つのパターンに整理しました。書籍の分類をそのまま再現したものではなく、僕自身の整理です。

✓2パターンの思考タイプ

  • 情報網羅型:すべてを調べつくしてから行動を決める。リスクを避けようとする。
  • 仮説思考型:ある程度の情報から仮説を立てて、行動した結果から学んで修正する。僕の場合は、損失を許容できる範囲で試す。

そこで価値を感じたのが、仮説思考型:目的や問題を先に考え、仮の答えを置き、結果を見て修正するという進め方でした。

たしかに情報網羅型のように、失敗することが嫌だからあらかじめいろんなことを調べて理解してから進めたいという考えもよくわかります。以前までの私がその代表でした。

情報を集めること自体が悪いわけではありません。

私が仮説思考に切り替えるために意識したいのは、「まだ足りない」と調べ続ける前に、その情報で何を判断したいのかを決めることです。

リスクや情報の変化についての捉え方も、僕自身の読後の解釈です。

ACTION①|仕事での具体例:プレゼン資料を、作ってから修正する

私は会社でプレゼン資料を作成することがよくあります。これまでたくさん調査をして、それを要約するような形で進めていました。そのスタイルから、まず「相手は何を聞きたいのか」を考えることを先に行うように変えました。

これは、先にプレゼン相手は○○を知りたいはずだと仮説を立てることから始めることを意味しています。

プレゼン資料作成にも「仮説思考」を使用したら効率上がりそう?!

実際に私が資料作成を行う際のステップをご紹介します。

① 相手が知りたいことから、情報の候補を選ぶ

相手に何を伝えたいのか、そのために何が必要そうかを考え、情報の候補をピックアップします。目的を先に置くことで、資料に入れるか迷ったときの判断軸を作るイメージです。さらにはあらかじめテーマ決めをしておくことで、闇雲に調査するのを防ぎ、時間効率が上がります。

② 仮の答えを置いて、取捨選択する

候補を全部使うのではなく、「これが分かれば、こちらの内容も伝わるのではないか」と自分なりの仮説を置いて選びます。まだ正しいと確定しているわけではありません。まずは、その情報で伝えたいことが伝わるかを考えます。

③ 早めに形にし、見ながら直す

情報を一つずつ精査してから完成へ進むというより、作って、修正を繰り返す感覚です。一度資料にすると、情報のつながりや不足を見ながら考え直せます。

ただ、早く作ることと、未確認の内容を確定情報として伝えることは別です。下書きでは仮に置いても、相手に渡す資料の事実や数値は確認する必要があります。

RESULT①|何が変わったか:速さと、振り返りやすさ

僕の体感では、この進め方で完成までのスピードが上がりました。時間を計測して比較した結果ではありませんが、先に形にして修正する方が、僕には進めやすいと感じています。

もう一つは、仮説を検証すると、何が違っていて、何が合っていたのかを精査しやすいことです。自分が何を想定して選んだかがあると、直す理由も考えやすくなります。

仮説が合っていれば結果を得られる。違っていれば、その理由を学べる。僕が「失敗から学びを得るとは、まさにこのこと」と感じているのは、この部分です。失敗しただけで学びになるというより、置いた仮説と結果を照らし合わせることが大切だと思っています。

以下は、本を読んだ僕自身の理解と実践を整理した図です。書籍の公式図解ではありません。

Ownerが読後の理解を整理した図。情報網羅型と仮説思考型を比較し、仮説、情報の絞り込み、試行、結果の検証を繰り返す流れを示す。

仮説と思い込みを分けるために、確認方法も決める

「これで伝わるはず」と考えたまま、違う可能性を見なくなると、修正するきっかけを失います。仮の答えとして扱うなら、何を見て考え直すかも一緒に置いておきたいです。

たとえば、次のように整理できます。ここは僕の実際の資料や相手の反応を再現したものではなく、仕事で試すための整理例です。書籍の掲載例でもありません。

考える項目資料作成での例
目的相手が二つの案を比較できるようにする
仮の答え違いと判断基準を先に示せば、選びやすいのではないか
小さく形にする比較と判断基準を一枚の下書きにする
確かめること判断に必要な情報は足りるか、別の基準が必要かを確認する
修正足りない基準を追加し、判断に関係しない情報は見直す

大切なのは、自分の案を正しいと説明することだけではなく、どんな不足があれば変えるのかを考えること。「分かりやすくなった気がする」で終わらず、相手が判断できるかに戻って確かめると、次に調べることも絞りやすくなります。

一方、安全や品質に関わる確認、契約上の条件、必要な承認などを、この考え方で省略してよいとは思いません。まず試すなら、修正できる社内資料の構成や下書きなど、扱う範囲を小さくするのがよさそうです。

ACTION②|ブログ運営でも、同じ考え方を試している

パソコン作業の手元画像。

今、この考え方をより大きな範囲で試しているのが、Ladder for Lifeの運営です。

私は、会社員になってから「仕事はしんどいわけではないのだけど、このままずっとこのスタイルで働いていていいのだろうか」という疑問を持ち、自分で考えて行動する場を設けようとして本ブログを始めました。

私の仮説は、「自由な人生設計のためには、労働所得以外の事業構造を持つ必要がある、ブログはその手段の一つとなり得る」ということです。

ただ、この問いだけで、検証できる仮説が完成するわけではありません。ブログではAIの使い方、記事の方向性、SEO、SNS、収益構造など、それぞれについて仮説を置き、実行し、結果を見ながら修正しています。

ブログ事業が成功するかどうかは、まだ分かりません。仮説思考によって成功した、という話ではなく、自分で進め方を考えて試している途中です。

僕の場合は、失敗したときの負担を考えても、得られる学びの方が大きいと判断できる範囲なら、試した方が結果や学びを早く得られると考えています。これは今の僕の判断で、誰もが同じリスクを取る必要はありません。

ブログを始める際に、全く知識のなかった私が、実際に何を調べ、どう設定したのかは、ChatGPTを使ってブログを開設した記録にまとめています。

RESULT②|目的を先に考えることは、人生の方向にもつながる

僕にとって、目的意識を持ち、終わりや向かう場所を考えてから行動することは、仮説思考と通じています。これは僕が二つの読書体験をつなげて考えたことです。

Ladder for Lifeの考え方を整理した画像。終わりを決めてから手段を選ぶという考え方をイラストでまとめている。

「どこへ向かいたいか」を考え直した話は、『7つの習慣』を社会人になって読み直した記事に書きました。今の働き方のどこを自分で選べるようにしたいのか、条件を整理したいときは、『資本論入門』から会社員の働き方を5つの問いで考えた記事も、その続きになります。

✓人生設計や働く構造を考えるきっかけになる本についての記事はこちら

今回読んだ『仮説思考』について

僕が所有しているのは、『仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法』(内田和成著/東洋経済新報社/ISBN:9784492555552)です。

今回は、読後に仕事の進め方へどう取り入れたかを中心に書きました。仮説を使う・立てる・検証するという本の構成を通して、考え方をさらに学びたい人は、原典を確認してみてください。

✓今回ご紹介した本はこちら

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NEXT LADDER|次のアクション(日常生活を含む)で、仮説を一つ形にする

次に何か作業をしたり、挑戦するときは、情報を探す前に「何をゴールとするか」を一文にして答えの仮設定をしてみてください。そのうえで、必要そうな情報から仮の答えを一つ置き、小さな下書きにします。

次の仕事・チャレンジで試すメモ(例)
目的:相手に___を判断してほしい。
仮説:___が分かれば、判断しやすいのではないか。
最初に作るもの:___。
確認すること:___が足りているか。
見直す条件:___なら、仮説や構成を変える。

分からないことを全部なくしてから始めようとすると、着手するタイミングが見えなくなることがあります。まず、何のために作るのかを決める。仮の答えを置く。そして、直せる形で作ってみる。僕も、その繰り返しで仕事とブログを進めていきたいです。

次に何を学ぶか、何を解決したいかがまだ曖昧なら、さらに情報を集める前に、今気になる場面と知りたいことを一つ仮置きしてみてください。本を探す前に問いを整理する方法では、その問いに必要な情報を考え、本が候補なら目次と照らす進め方をまとめています。

参考資料

東洋経済STORE『仮説思考』:書誌・概要・目次の確認に使用。書籍の文章を直接引用した記事ではありません。仕事での実践と体感は僕自身の経験、読者向けの整理例はその経験をもとに作成したものです。

この記事を書いた人

YOSHIKI:社会人1年目 24歳

愛媛県出身。大阪大学大学院工学研究科卒。電機メーカー営業職にて社会人デビュー(現在24歳)。学生時代は金属材料工学を専攻。就職活動を通して、金属を何十年も突き詰めることより、もっといろんなことにチャレンジしたいと考え、営業の道へ進む。サラリーマンの道よりもっと自由に人生設計がしたいと思うようになり、ブログ発信チャレンジを開始。

【Ladder for Life】はしごを建てて、人生を登っていく~20代から始める、自由な人生設計~

をテーマに、目的地を目指した仮説→検証→成長を発信していく。

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